アンバランスな苦悩
お別れ会はいつものと同じ
食事と同じように

淡々と過ぎて行った

俺と光汰がごはんをいつもより1杯
多く食べたのが違うくらいで

特別
かわった会話もなく

時間は過ぎて行った

「仕事はやめないんでしょ?」

マコが突然
質問した

「ああ」

「じゃ、同じ学校だ」

次はスミレ

「まあな」

「僕だけが
違う学校かあ~

ちょっと寂しいな」

光汰も言う

「んじゃ、留年する?」

「嫌だよ
せっかく大学が決まったのに

あとは一人暮らしする
アパートが決まれば
オッケーなんだけど

兄貴
一緒に探してくれるだろ?」

「ああ
いいけど
金は出さないぞ」

「母さんからちゃんと
貰ってるから」

「どんなのが
良いのか
ピックアップしておけよ」

「わかってるよ」

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