アンバランスな苦悩
「私
凶暴な女だって思われないかな?」

「平気だろ

スミレとエッチしたいから
お袋の許可が欲しいって
泣きついたし」

「嘘!
瑛ちゃん、真面目な話を
するんじゃなかったの?」

恥ずかしそうにしているスミレを
見たら

なんか
可愛いだろ

からかいたくなる

本当は抱きついて
キスをしたいけど

車内でやるな
ってマコに言われてるし

なんてたって

運転してるしな

「だから
今日はホテル行こう!

な、いいだろ?」

「え……」

珍しい
速攻で拒否の言葉を
述べない

本当に
今夜は期待して
いいのだろうか

また下を向いた
スミレの顔は

やっぱり
赤くなっていた

「やっと健全な
カップルになってきたな」

「健全?」

「そう健全な
カップルはエッチをしなくちゃ」

「瑛ちゃんは
エッチだもんね」

「ん~
否定はしないけど…
もっとエロい男は

この世の中にたくさん
いるだろう?

部屋に本やDVDが散らかってる
俺の部屋にはそれはない」

そりゃ
全くないわけじゃない

でもスミレが嫌がるから
見つからないところに
隠してる
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