アンバランスな苦悩
「マコ、スミレ
学校行くぞ」
俺は毎朝
誘いに行く
マコは同じ中学に通い
スミレは近くの小学校に通っている
赤いランドセルを背負って
廊下を走ってきた
その後ろから…
包丁を持っている桜さんが
姿を現す
刃を
スミレに向けていた
靴が履き終わるマコを待っている
スミレに向かって
桜さんが
近づいてきた
目がおかしかった
据わった瞳が
スミレの体を睨んでいた
あと数歩で
スミレの体に包丁が
「桜さん!
今日、菓子食いに行って
いいですか?」
俺は大声を出した
マコが顔をあげて
桜さんに振り返る
「ええ
ケーキを買って
待ってるわ」
桜さんは包丁を
後ろに隠した
俺のせいだ
俺が
嫌だと言えば
マコやスミレが
殺される
そう感じた
学校行くぞ」
俺は毎朝
誘いに行く
マコは同じ中学に通い
スミレは近くの小学校に通っている
赤いランドセルを背負って
廊下を走ってきた
その後ろから…
包丁を持っている桜さんが
姿を現す
刃を
スミレに向けていた
靴が履き終わるマコを待っている
スミレに向かって
桜さんが
近づいてきた
目がおかしかった
据わった瞳が
スミレの体を睨んでいた
あと数歩で
スミレの体に包丁が
「桜さん!
今日、菓子食いに行って
いいですか?」
俺は大声を出した
マコが顔をあげて
桜さんに振り返る
「ええ
ケーキを買って
待ってるわ」
桜さんは包丁を
後ろに隠した
俺のせいだ
俺が
嫌だと言えば
マコやスミレが
殺される
そう感じた