アンバランスな苦悩
継続
「瑛ちゃん
振られちゃったね」
桜さんが
茶封筒を俺に投げた
探偵事務所のロゴが入っている
封筒に
俺は怒りを感じた
また?
いやまだ探偵を雇っているのか?
俺は中の書類に目を通した
スミレが杉田と
登下校している写真や
休日にデートしている場面を
写した写真もあった
他にも俺の行動を
記した書類もある
ゆっくりと視線をあげると
悪びれもなく
ソファに座っている桜さんを
見た
「これに
何の意味があるんですか?」
「意味なんかないわ
病院にいたときの
スミレが気にいらなかったから
調べただけ
あの子が幸せになると
苛々するのよ」
「この書類も持ち帰ります
今後一切
調査をしないでいただきたい
俺は
桜さんのところにいますから」
「なら
一緒に暮らして
ずっと私の傍にいて
じゃないと
私、嫉妬でどうにかなりそう」
俺の横に座ると
腕を絡ませた
スカートからわざと太ももを見られるように
座る位置も変える
「親に話してみます」
「本当に?」
「話しますが
許可がでるかは
わかりませんよ?」
「いいの
それでも
瑛ちゃんが
そういう気持ちでいてくれてるのが
嬉しいから」
吐き気がする
我が子と対立して
何が面白いのか
俺には皆目わからない
振られちゃったね」
桜さんが
茶封筒を俺に投げた
探偵事務所のロゴが入っている
封筒に
俺は怒りを感じた
また?
いやまだ探偵を雇っているのか?
俺は中の書類に目を通した
スミレが杉田と
登下校している写真や
休日にデートしている場面を
写した写真もあった
他にも俺の行動を
記した書類もある
ゆっくりと視線をあげると
悪びれもなく
ソファに座っている桜さんを
見た
「これに
何の意味があるんですか?」
「意味なんかないわ
病院にいたときの
スミレが気にいらなかったから
調べただけ
あの子が幸せになると
苛々するのよ」
「この書類も持ち帰ります
今後一切
調査をしないでいただきたい
俺は
桜さんのところにいますから」
「なら
一緒に暮らして
ずっと私の傍にいて
じゃないと
私、嫉妬でどうにかなりそう」
俺の横に座ると
腕を絡ませた
スカートからわざと太ももを見られるように
座る位置も変える
「親に話してみます」
「本当に?」
「話しますが
許可がでるかは
わかりませんよ?」
「いいの
それでも
瑛ちゃんが
そういう気持ちでいてくれてるのが
嬉しいから」
吐き気がする
我が子と対立して
何が面白いのか
俺には皆目わからない