アンバランスな苦悩
愛のない行為
深夜2時
俺は桜さんの家から
帰ってくる
部屋の明かりをつけて
カーテンを閉める
…?
人影?
俺は窓の鍵をはずして
窓を開けた
「瑛ちゃん」
「スミレ?
何してるんだ
そんな格好で寒いだろ」
スミレはコートも着ず
薄着でベランダに立っていた
マコがつくった段ボールの壁は
見事に壊れていた
「瑛ちゃんが
帰ってくるの
待ってた」
スミレの体は
がたがたと震えていた
唇の紫色で
顔色も悪い
「早く中に入って
このままじゃ
風邪をひくだろ」
俺は窓を閉めて
カーテンをする
ファンヒーターを机の下から
出してきた
普段なら
使わない
部屋で過ごすことも少ないし
寒いならベッドに入ってしまえば
問題ないから
「いつから外にいたんだ?
こんなに冷たくなって」
「うん、ずっと
待ってた」
「何で?」
「瑛ちゃんと
話をしたいから
こうじゃなきゃ
瑛ちゃんが話をしてくれないって
思ったから」
にっこりほほ笑む
スミレは少し
寂しそうだった
俺は桜さんの家から
帰ってくる
部屋の明かりをつけて
カーテンを閉める
…?
人影?
俺は窓の鍵をはずして
窓を開けた
「瑛ちゃん」
「スミレ?
何してるんだ
そんな格好で寒いだろ」
スミレはコートも着ず
薄着でベランダに立っていた
マコがつくった段ボールの壁は
見事に壊れていた
「瑛ちゃんが
帰ってくるの
待ってた」
スミレの体は
がたがたと震えていた
唇の紫色で
顔色も悪い
「早く中に入って
このままじゃ
風邪をひくだろ」
俺は窓を閉めて
カーテンをする
ファンヒーターを机の下から
出してきた
普段なら
使わない
部屋で過ごすことも少ないし
寒いならベッドに入ってしまえば
問題ないから
「いつから外にいたんだ?
こんなに冷たくなって」
「うん、ずっと
待ってた」
「何で?」
「瑛ちゃんと
話をしたいから
こうじゃなきゃ
瑛ちゃんが話をしてくれないって
思ったから」
にっこりほほ笑む
スミレは少し
寂しそうだった