アンバランスな苦悩
本当にスミレが
放課後に
遊びに来た
井上たちの会話の中から
杉田は
来年の受験を
考えて
塾に通い始めたとか
言っていた
もしかしたら
今日は塾の日なのかもしれない
「ったく
今日も食い散らかしで
帰りやがって」
4人分の菓子の残骸をゴミ箱に入れ
パックの飲み物を丁寧に潰していく
ゆっくりと
保健室のドアが開いた
「あ?
忘れ物でもしたか?」
俺が片づけながら
口を開く
振り返ってないから
誰が入ったかはわからない
「来ちゃった」
スミレの声に
俺は勢いよく振り返った
「どうして?
井上たちと帰らないのか?」
「うん
図書室に寄るからって
言ってわかれてきた」
「用事は?」
「ないよ」
「じゃあ、帰りなさい」
「お腹が痛い」
スミレらしくない
甘い声を出す
「食い過ぎだ」
「少し横になるから
いいでしょ?」
「かまわないよ」
スミレはにっこり
笑って
ベッドに向かった
俺は菓子の片づけを
終わらせると
帰りの準備を始めた
放課後に
遊びに来た
井上たちの会話の中から
杉田は
来年の受験を
考えて
塾に通い始めたとか
言っていた
もしかしたら
今日は塾の日なのかもしれない
「ったく
今日も食い散らかしで
帰りやがって」
4人分の菓子の残骸をゴミ箱に入れ
パックの飲み物を丁寧に潰していく
ゆっくりと
保健室のドアが開いた
「あ?
忘れ物でもしたか?」
俺が片づけながら
口を開く
振り返ってないから
誰が入ったかはわからない
「来ちゃった」
スミレの声に
俺は勢いよく振り返った
「どうして?
井上たちと帰らないのか?」
「うん
図書室に寄るからって
言ってわかれてきた」
「用事は?」
「ないよ」
「じゃあ、帰りなさい」
「お腹が痛い」
スミレらしくない
甘い声を出す
「食い過ぎだ」
「少し横になるから
いいでしょ?」
「かまわないよ」
スミレはにっこり
笑って
ベッドに向かった
俺は菓子の片づけを
終わらせると
帰りの準備を始めた