永遠の呪縛〜キミヲ、ハナサナイ〜
掃除など、ギルバートのお手伝いをして信頼をしてもらった。きちんとキスやハグにも応え、自分からもした。

そしてーーー。

「今日、夜まで出かけるよ。一人でお留守番できる?」

体を重ねてから一ヶ月。ギルバートに朝食の時に言われ、私は心の中で喜ぶ。しかし、表情は少し寂しそうにした。

「そうですか……。お気をつけて」

そう言うと、ポンと頭に優しく手が置かれる。

「美鈴、かわいいね。愛してる」

優しいキスの雨が降ってきた。



「じゃあ行ってくるね」

「行ってらっしゃい」

玄関までギルバートを見送り、私は外の様子を見る。庭などにギルバートの姿はなく、きれいな花々の姿が見えた。

「逃げなきゃ!」

やっとチャンスが訪れたのだ。私はギルバートの好みのロリータからシンプルな服に着替え、ドアの鍵を開ける。ギルバートから鍵をもらっていた。

走ってギルバートの家の敷地内から出る。やっとあの悪魔から逃れられた。

「スネッル!」

私は呪文を唱える。敷地から出たおかげで、魔法が使えた。足の速くなる魔法だ。
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