永遠の呪縛〜キミヲ、ハナサナイ〜
私は起こったことを全て隠さず話した。ギルバートに誘拐されたことから、今脱出して警察に行くところだということまで……。

「……そんなことが」

カサンドラが言葉を失う。

「大丈夫よ。今から警察に行くわ。すぐにイギリスに帰れるはずよ」

私は明るくそう言い、しばらく話した後電話を切る。もう怖くなどない。

裏路地を進んでいく。そして、立ち止まって言った。

「ミステール!」

すると、壁がゆっくりと動いていく。そして、黒いドアが現れた。私はためらうことなくドアを開け、中に入った。

「なるほど。悪魔に誘拐され、監禁されたと……」

「おまけに私は……レイプされました。あの時の恐怖は今でも忘れられません!」

私は、魔法警察署の刑事に早速事件のことを話した。

「ギルバート・ライヴィスですか……。悪魔の犯罪者でも聞いたことがありませんね……」

刑事は腕を組み、言う。

「私……本当に怖いんです。早くイギリスに帰りたい。犯人を早く捕まえてください!」
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