香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
「……まるでプリンセスみたい」
ホウーッと鏡の中の自分に見惚れていたら、いつの間にかアレンがいてクスッと頰を緩めた。
「なにを言ってるんだ。クルミはプリンセスだよ」
彼が現れてドキッとした。
「ちょっとアレン、結婚式まで見せないつもりだったのに。なに勝手に衣装部屋に入ってるのよ」
セシル様はアレンを睨みつけるが、彼は平然とした顔をしている。
「ちゃんとノックはした。別に着替え途中ではなかったのだからいいじゃないか」
「そういう問題じゃないのよ。結婚式に見せて、クルミがどれだけ綺麗か驚かせるつもりだったのに……」
くどくどと文句を言うセシル様にアレンは不敵の笑みを浮かべた。
「クルミがどれだけ綺麗かは俺がよく知っている」
臆面もなくそんな惚気の言葉を口にする彼に一瞬絶句するセシル様。
そばでふたりのやり取りを聞いていた私は思わずボッと顔が熱くなった。
ホウーッと鏡の中の自分に見惚れていたら、いつの間にかアレンがいてクスッと頰を緩めた。
「なにを言ってるんだ。クルミはプリンセスだよ」
彼が現れてドキッとした。
「ちょっとアレン、結婚式まで見せないつもりだったのに。なに勝手に衣装部屋に入ってるのよ」
セシル様はアレンを睨みつけるが、彼は平然とした顔をしている。
「ちゃんとノックはした。別に着替え途中ではなかったのだからいいじゃないか」
「そういう問題じゃないのよ。結婚式に見せて、クルミがどれだけ綺麗か驚かせるつもりだったのに……」
くどくどと文句を言うセシル様にアレンは不敵の笑みを浮かべた。
「クルミがどれだけ綺麗かは俺がよく知っている」
臆面もなくそんな惚気の言葉を口にする彼に一瞬絶句するセシル様。
そばでふたりのやり取りを聞いていた私は思わずボッと顔が熱くなった。