香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
姉の言葉を無視して脱衣場に戻ると、侍女も俺達のあとをついてきた。
クルミを床に下ろして、彼女の足の具合を確認する。
「薬草の効果か少し腫れが引いたな」
「あの……今のがアレンのお姉様なんですか?とてもお綺麗ですね」
クルミが驚いた様子で言う。
俺の姉の登場にかなりビックリしたに違いない。
「見目は悪くないが、性格は難ありだ」
身内のことなので遠慮なく言えば、彼女は苦笑した。
「……ひどい言い様ですね」
「そんなことよりも、キスの邪魔をされて残念だったな」
クルミの顎を掴んで見つめると、彼女の漆黒の瞳は震えた。
「あの……さっきも言いましたが、キスは恋人同士がするものです」
「そんな小声で言われても説得力がないな」
ニヤリと笑って口づけようとしたら、彼女が俺の口に手を当てた。
「駄目〜!他に人がいます!」
クルミは後ろにいる侍女をチラチラ見る。
クルミを床に下ろして、彼女の足の具合を確認する。
「薬草の効果か少し腫れが引いたな」
「あの……今のがアレンのお姉様なんですか?とてもお綺麗ですね」
クルミが驚いた様子で言う。
俺の姉の登場にかなりビックリしたに違いない。
「見目は悪くないが、性格は難ありだ」
身内のことなので遠慮なく言えば、彼女は苦笑した。
「……ひどい言い様ですね」
「そんなことよりも、キスの邪魔をされて残念だったな」
クルミの顎を掴んで見つめると、彼女の漆黒の瞳は震えた。
「あの……さっきも言いましたが、キスは恋人同士がするものです」
「そんな小声で言われても説得力がないな」
ニヤリと笑って口づけようとしたら、彼女が俺の口に手を当てた。
「駄目〜!他に人がいます!」
クルミは後ろにいる侍女をチラチラ見る。