香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
「え?でも、彼はアレンの侍従で」
「アレンの侍従ならあなたの侍従のようなものよ。遠慮は無用だわ。ロイド〜!」
セシル様が突然声を張り上げてロイドを呼ぶと、なにやらドタバタ音がして、ノックの音なしにドアがバタンと開いた。
疾風のごとくとは言わないが、イノシシのように息荒くロイドが現れ、セシル様の前に跪く。
「な、なにかご用でしょうか、セシル様?」
「ほら、あなたが言うのよ、クルミ」
彼女は私に目を向け促した。
急に振られて戸惑う私。
そこはセシル様がお手本を見せてくれるのでは?
ロイドもわけがわからずキョトンとしている。
私はあまり彼にいい印象を持たれていないんだけどな。
「ロイド、申し訳ないんだけど、足湯をするのにお湯を持ってくれないかな?」
両手を合わせてお願いすれば、彼は片眉を上げた。
「足湯?はあ?……いてっ!?」
「アレンの侍従ならあなたの侍従のようなものよ。遠慮は無用だわ。ロイド〜!」
セシル様が突然声を張り上げてロイドを呼ぶと、なにやらドタバタ音がして、ノックの音なしにドアがバタンと開いた。
疾風のごとくとは言わないが、イノシシのように息荒くロイドが現れ、セシル様の前に跪く。
「な、なにかご用でしょうか、セシル様?」
「ほら、あなたが言うのよ、クルミ」
彼女は私に目を向け促した。
急に振られて戸惑う私。
そこはセシル様がお手本を見せてくれるのでは?
ロイドもわけがわからずキョトンとしている。
私はあまり彼にいい印象を持たれていないんだけどな。
「ロイド、申し訳ないんだけど、足湯をするのにお湯を持ってくれないかな?」
両手を合わせてお願いすれば、彼は片眉を上げた。
「足湯?はあ?……いてっ!?」