まさか私が………

公園に着くと、二人が待っていた。

「お~い!!かすみちゃん、すみれちゃんお待たせ~」

かすみちゃんとすみれちゃんは嬉しそうに近寄ってきたものの、急に不安な表情になった。

「「さゆちゃん、この人だれ?」」

私は二人が安心できるように説明した。

「この人はね、私の大切なお友達で智子ちゃんって言うの。今日は、智子ちゃんも一緒にお菓子作りしたいって言ってたの。ねっ!智子。」

「そうなの!私もかすみちゃんとすみれちゃんと一緒にお菓子を作りたくて来たんだけど、一緒作ってもいいかな?」

すると、かすみちゃんがまず、いつもの笑顔で話し始めた。

「さゆちゃんのお友達ならしかたないな。でも、かすみはさゆちゃんと手をつなぐ!」

すみれちゃんは、かすみちゃんの言ったことにびっくりして、怒っていた。

「え~!!かすみだけズルい!!じゃあ、すみれは、だっこしてもらうの!!」

二人はケンカをして泣き出してしまった。

「二人ともごめんなさいしないと、お兄ちゃんにお菓子を作れないよ。ごめんなさいしたら、私が二人のお願いを聞いてあげる。」

すると、二人は顔を見合せてちゃんと謝った。

「「ごめんなさい!!」」

そして私は二人の頭を撫でた。

「二人ともえらいね。いいことを教えてあげるね。
智子ちゃんはね、背が高いからだっこしてもらったら楽しいよ。智子ちゃんにお願いしにいこっか!」

「「うん!!」」

「かすみ、やっぱり智子ちゃんにだっこしてもらう!!」

「すみれもしてもらう~!!かすみちゃんいっしょにおねがいしよう?」

「いいよ!!」

「智子、お願いできる?」

そう、私が聞くと智子はとても嬉しそうに二人を抱っこしていた。家に行くまでの道でとても仲良くなっていた。そして、私達は、家に着いた。


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