まさか私が………
まったりした休日
~さゆりside~
~さゆりside~
私は、泊まらせてもらったのでお礼にご飯を作ろうと思って早く起きた。すると、誰も起きていなかった。この家のものを勝手に使うのは悪いと思い、一旦家に帰って材料を持ってきた。
鮭を焼きながらみそ汁を作っていたら、後ろから声が聞こえてきた。
「おはよう!立花。」
「おはようございます。翔馬先生。すみません、お礼がしたくて勝手に台所を使ってます。」
「いや、逆にご飯を作ってくれてありがとう。俺さ、料理できないからすごく嬉しい。本当にありがとう。」
不意に微笑まれて、自分でも分かるくらい顔が真っ赤になってしまった。いつも学校では見ない笑顔を見ているのでとても心臓に悪い。しばらくぼーっとしてると、翔馬先生の顔が心配そうな表情に変わった。
「立花お前、顔赤いけど大丈夫か?具合が悪いなら無理すんなよ。」
「いや、大丈夫ですっ!!座って待っていて下さい。」
「ああ、分かった。何か分からないことがあったら、何でも聞けよ?」
そう言って、翔馬先生はリビングの方へ行った。
私は、料理が全部できたのでかすみちゃんとすみれちゃんを起こしに言った。