まさか私が………
はぁ~早く学校終わらないかな?私は、そう思う。
なぜなら、最近楽しみにしていることがあるからだよ。
それは、学校が終わった後や、アイツの数学の授業をサボって、公園に行くこと。
公園に行くと、いつもいる女の子達がいる。その子達のことを考えると顔がにやけてしまう。
いつも通りニヤニヤしていると友達の智子(ともこ)が呆れた顔で近づいてきた。
「あんた、今日は真面目に授業に出たと思ったら、なんで翔馬先生にツンツンしちゃうわけ?本当は勉強好きなくせに。」
「だって、勉強好きだけど…… アイツいつも私を必ずあててくるからめんどくさいだよ!だから、いつもアイツ授業だけサボってるんだよ。しかも雑用も手伝わされるだよ?」
「いつもあんたを翔馬先生があてるのは、あんたを気に入ってるからだよ。だって、他の奴にはあんたみたいなことやってなくて、王子様対応だもん。でも、それをされるあんた、先生の素を知っているみたいでうらやましい。」
智子と話していたら、あっという間に休み時間が終わった。それから、学校もあっという間に終わった。