まさか私が………


家に帰るとすみれちゃんから晩ごはんは何にするか聞かれた。

「えーと、晩ごはんはカレーにしようと思いますっ!!」

「やった~!!何か、かすみお手伝いできることある?」

「すみれも何かお手伝いしたい!!」

「じゃあ、ニンジンさんを二人で星とかハートにしてもらおうかな?」

それから私達はカレーを作った後、晩ごはんにするために仕事をしている翔馬さんを二人に呼んでもらった。

「かすみとすみれで今日は、カレーを作ったのか?」

「うん!かすみがお星さまを作ったの。」

「すみれがハートを作ったの。」

「じゃあ、お兄ちゃんもお腹空いたし、ご飯食べようかな?」

そして、みんな一緒にご飯を食べ始めた。


「かすみとすみれとさゆりが、心を込めて作ってくれたからすごくうまいな。」

そう言って、翔馬さんが笑った。すると二人がとても嬉しそうにしていた。それを見て私も嬉しくなった。

「いやぁ~そう言われると、照れてしまいます。」

「だって本当のことだろ。でも、そうやって照れるさゆり可愛いな。」

かわいい?えっ!!あの可愛い?なんか、私長い夢を見てるんじゃないだろうか?夢なら幸せなうちに早く覚めてほしい。

私がいろいろ考えていると、翔馬さんが笑い出した。

「大丈夫か?さゆり。さっきから変な顔してどうした?」

「本当だ!なんか、さゆちゃん一人でにらめっこしてる~!」

「すみれがまねすると、さゆちゃんさっきからこんな顔してたよ!」

すみれちゃんが真似している顔を見てみると、ものすごく変な顔をしていて、思わず私は、吹き出してしまった。

「すみれちゃん真似上手だね。」

「あっ!すみれだけずるい!かすみも、真似して褒めてもらう!!」

そう言って、かすみちゃんも私の真似をしだして二人で真似している姿があまりにも可愛すぎたので、思わず私は写真を撮ってしまった。

「なぁなぁ、さゆりこっち見て。」

そう言われて、翔馬さんのほうを見ると、翔馬も私の真似をしていて、すごくおもしろくて、すごく楽しい食事となった。
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