まさか私が………
晩ご飯を食べた後、俺がかすみと遊んでいると、さゆりが帰る準備をしていた。
俺は、気を遣っているのかと思い、理由を聞くと、友達との約束があるから、その準備のために早く帰ると言った。
俺は、さゆりが心配だったので送ることにした。かすみとすみれのことも心配だったが、二人は、さゆりが心配だから送ってほしいと言っていたので、早く帰ると約束して、さゆりを送った。
「ありがとうございました。」
別に、お礼を言われるほどのことはしていないのに変な奴だ。
「いや、別にさゆりが心配だったから送っただけだ。」
すると、さゆりが急に笑い出した。なぜかと聞くと、俺がお父さんのようだと言った。
その、さゆりの笑顔が月明かりに照らされてとても綺麗だった。
俺は、その笑顔に見とれているのがバレないように、話しかけた。
「ああ、じゃあな。また明日。あっ!何かあったときのために、連絡先を交換しないか?」
「いいですよ。」
そういって俺たちは交換した。
帰ってからすぐにメールを送ると、早速返事が返ってきた。
『私も、今日は二人といろんなことができて、嬉しかったです!これから、ご飯をみんなで食べられるのかと思うととても楽しみです。明日は、たくさん楽しんで来ます。おやすみなさいっ!!
~翔馬さんが良い夢を見れますように!!(^人^)~』
これを、言っているさゆりの顔を想像すると、とても楽しそうで、読んでるこちらまで楽しい気持ちになる。
普段、あまり寝つきがよくないが、この日はぐっすりと眠ることができた。