足立古書堂 謎目録
部員の間でも噂には、とどこか気まずそうに友人が答える。

「マネージャーの体調不良が嘘か真かは知らないけど、二人は部室で休んでいたんだね」

「はい」

「で、なんかの拍子に、そういうことをし始めたんじゃない?」

「そういう……」

かあっと友人の顔に血が上った。

というか高木も察して、顔が火照っている。

そんな二人の反応を、どこか面白そうに足立は見ている。

「続けるよ。時と場合を忘れてにゃんにゃんしてたその人らは、部活が終わったような声が聞こえてきてやっと我に返った」
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