足立古書堂 謎目録
うわあ、と高木は頭を抱えたくなる。
これは聞きたくなかった。
というか公にしてはいけないことだった、彼女の言う通り。
「部室を去ろうにも、出入り口は一つ。窓からでもいいけど、ほら、ねえ。服が、ねえ」
「わかるわかった細かく言わんでいい」
しゅぱっと片手を上げて言葉を制す。
顔色一つ変えずそんなことを言えてしまう彼女はどうなんだ。
「はいはい。で、慌てた二人はロッカーの一つに身を隠した。もちろん、ロッカーの持ち主が扉を開けようとする。なかなか開かなかったのは、内側から扉を掴んでたから」
これは聞きたくなかった。
というか公にしてはいけないことだった、彼女の言う通り。
「部室を去ろうにも、出入り口は一つ。窓からでもいいけど、ほら、ねえ。服が、ねえ」
「わかるわかった細かく言わんでいい」
しゅぱっと片手を上げて言葉を制す。
顔色一つ変えずそんなことを言えてしまう彼女はどうなんだ。
「はいはい。で、慌てた二人はロッカーの一つに身を隠した。もちろん、ロッカーの持ち主が扉を開けようとする。なかなか開かなかったのは、内側から扉を掴んでたから」