足立古書堂 謎目録
ううむ。

高木は黙り込むしかない。

高木が思いついているのは、やはり彼の自作自演ではないかということで、それを言うと友人は怒るだろう。

しかし、それ以外にまともな説明ができるだろうか?

「それにだぞ、たとえ目を見たのが見間違いでも、どうやってロッカーに触れずに閉めることができるんだ」

みんなはその場の雰囲気でなかったことにしたみたいだけど、俺は忘れてないぞ、と鼻息荒く友人は言う。

そう、それも謎である。
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