この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。【完】
そして、ハッと自分の胸をおさえた。
こ、これが母性……?!
しかもなんかちょっと重めな気がする。ローデリヒさんの親バカと同レベルなんじゃ……。
イーナさんとゼルマさんが「良かったですね」と穏やかに声を掛けてくれる。二人共ニコニコと温かく私を見守ってくれているような、そんな優しさを感じて心が沁みた。
ヴァーレリーちゃんもちょっと驚いたように目を見開いていたけれど、私とアーベルくんのやり取りに眩しそうに目を細めて、口元を綻ばせている。
いきなりアリサ・セシリア・キルシュライトって人になったり、悪阻で弱ったりで全く余裕がなかったけれど、意外と人に囲まれてる。嬉しい事を共有して、一緒に喜べるって素晴らしいね。ローデリヒさんも私の事を考えてくれているし。
この生活もそんなに悪くはないのかな……、なんて思ったり。
……その後すぐに悪阻が来たので、トイレからのベッドに直行しました。
「あーたま、いたいいたい?」
首をちょこんと傾げたアーベルくん。そろそろお昼寝の時間だそうで、「あーたまとねんね!」と元気よく自分の枕を持ってベッドに潜り込んできた。
こ、これが母性……?!
しかもなんかちょっと重めな気がする。ローデリヒさんの親バカと同レベルなんじゃ……。
イーナさんとゼルマさんが「良かったですね」と穏やかに声を掛けてくれる。二人共ニコニコと温かく私を見守ってくれているような、そんな優しさを感じて心が沁みた。
ヴァーレリーちゃんもちょっと驚いたように目を見開いていたけれど、私とアーベルくんのやり取りに眩しそうに目を細めて、口元を綻ばせている。
いきなりアリサ・セシリア・キルシュライトって人になったり、悪阻で弱ったりで全く余裕がなかったけれど、意外と人に囲まれてる。嬉しい事を共有して、一緒に喜べるって素晴らしいね。ローデリヒさんも私の事を考えてくれているし。
この生活もそんなに悪くはないのかな……、なんて思ったり。
……その後すぐに悪阻が来たので、トイレからのベッドに直行しました。
「あーたま、いたいいたい?」
首をちょこんと傾げたアーベルくん。そろそろお昼寝の時間だそうで、「あーたまとねんね!」と元気よく自分の枕を持ってベッドに潜り込んできた。