この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。【完】
唐突にぐずりだしたので、「オムツが気持ち悪いのかな?」なんて確認してみたけど綺麗だった。
うーん、眠いのかな?お腹減ったとか?
分からなくてイーナさんとゼルマさんに聞きに行こうとベッドの上を移動しようとした時、一際大きな声でアーベルくんは叫んだ。
「やっっ!!」
突然だった。
この部屋の空気が変わった。
派手な甲高い音を響かせて、窓の硝子が割れていく。同時に外から入り込んだ暴風が、硝子を巻き上げてこちらに迫ってくる。
視界の片隅でローちゃんが部屋の壁と共に吹き飛ばされていくのが見えた。
同時に、私は動いていた。
「アーベル!!」
咄嗟にアーベルに手を伸ばす。小さな身体を力強く抱き締めて、窓へ背中を向けて庇う。
襲い来るであろう衝撃と痛みに怯えて、固く目を瞑った。
うーん、眠いのかな?お腹減ったとか?
分からなくてイーナさんとゼルマさんに聞きに行こうとベッドの上を移動しようとした時、一際大きな声でアーベルくんは叫んだ。
「やっっ!!」
突然だった。
この部屋の空気が変わった。
派手な甲高い音を響かせて、窓の硝子が割れていく。同時に外から入り込んだ暴風が、硝子を巻き上げてこちらに迫ってくる。
視界の片隅でローちゃんが部屋の壁と共に吹き飛ばされていくのが見えた。
同時に、私は動いていた。
「アーベル!!」
咄嗟にアーベルに手を伸ばす。小さな身体を力強く抱き締めて、窓へ背中を向けて庇う。
襲い来るであろう衝撃と痛みに怯えて、固く目を瞑った。