この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。【完】
何故キルシュライトの王太子様が、アルヴォネンの深い森の中にいたのかは知らない。一歩間違えれば国際問題だっただろう。
だけれど、あの場は無かったことにされたので、問い質す事はもう出来ない。
キルシュライトの王太子様に殺された男は、私を追い掛けていた事を依頼だと言っていた。
一体誰が、なんのために私を。
おじ様は領主が裏切った、と言っていたけれど、私が感じていたのは領主がおじ様を軽蔑していた事だけ。
でも心が見えなくても、行動の端々から感じ取っていたのかもしれない。現に領主の私への殺害未遂関与は上がってこなかったが、賄賂や重税を課したり等の汚い事は幾つもやっていたみたいだ。
勿論領主はそのまま牢屋行き。然るべき罰を受けることになるそう。
ルーカスも調べてくれているが、敵意を向けられる理由はルーカスの婚約者に内定している事くらい。
きっと、私の能力に気付いてはいないはずだ。
一部だけしか、知らない。
知らない、はずだから。
だけれど、あの場は無かったことにされたので、問い質す事はもう出来ない。
キルシュライトの王太子様に殺された男は、私を追い掛けていた事を依頼だと言っていた。
一体誰が、なんのために私を。
おじ様は領主が裏切った、と言っていたけれど、私が感じていたのは領主がおじ様を軽蔑していた事だけ。
でも心が見えなくても、行動の端々から感じ取っていたのかもしれない。現に領主の私への殺害未遂関与は上がってこなかったが、賄賂や重税を課したり等の汚い事は幾つもやっていたみたいだ。
勿論領主はそのまま牢屋行き。然るべき罰を受けることになるそう。
ルーカスも調べてくれているが、敵意を向けられる理由はルーカスの婚約者に内定している事くらい。
きっと、私の能力に気付いてはいないはずだ。
一部だけしか、知らない。
知らない、はずだから。