この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。【完】
「いやいや!アーベルなんだろうなっていうのはなんとなく察してたんだけど、なんというか……アレですよね?!ローデリヒ様!!」
「あ、ああ……。急で驚いているだけだ」
衝撃的すぎて未だに頭が回らない私は、完全にローデリヒ様にぶん投げた。ローデリヒ様は私の勢いに気圧されながらも頷く。
「アーベル。お前のその能力は一体何だ?幼児がいきなり16歳になるなど聞いた事がない」
ローデリヒ様はアーベルをまじまじと見つめる。
1歳の姿のアーベルは寝間着を着ていた。16歳の姿のアーベルはキッチリと黒い軍服を着込み、同色の外套までも羽織っている。どう見ても部屋着ではない。外出する為の服である。
「はい……。僕の能力は非常に珍しい、時空を行き来出来る能力なんです」
「時空を……行き来出来る?」
ローデリヒ様はアーベルの言葉を反芻した。
時空を行き来出来るなんて、下手したら歴史が変わってしまうんじゃない?
私の人の強く考えてる事が伝わってくる能力よりも、もしかしたら珍しいかもしれない。
「あ、ああ……。急で驚いているだけだ」
衝撃的すぎて未だに頭が回らない私は、完全にローデリヒ様にぶん投げた。ローデリヒ様は私の勢いに気圧されながらも頷く。
「アーベル。お前のその能力は一体何だ?幼児がいきなり16歳になるなど聞いた事がない」
ローデリヒ様はアーベルをまじまじと見つめる。
1歳の姿のアーベルは寝間着を着ていた。16歳の姿のアーベルはキッチリと黒い軍服を着込み、同色の外套までも羽織っている。どう見ても部屋着ではない。外出する為の服である。
「はい……。僕の能力は非常に珍しい、時空を行き来出来る能力なんです」
「時空を……行き来出来る?」
ローデリヒ様はアーベルの言葉を反芻した。
時空を行き来出来るなんて、下手したら歴史が変わってしまうんじゃない?
私の人の強く考えてる事が伝わってくる能力よりも、もしかしたら珍しいかもしれない。