この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。【完】
「父上……いくらなんでも、エーレンフリートは節操がないです」
「誤解だよっっ!!」
「そうじゃそうじゃ」
半分涙目で足と手をバタつかせるエーレンフリートと、それに同意しながら国王は尚もエーレンフリートの服をまさぐる。
「そういえばエーレンフリート。なんでここにおるんじゃ?お主、ローデリヒの部屋の鍵、持っとらんじゃろ?」
「開いてたんですよっ!!取り敢えずどいてください!!」
のんびりとエーレンフリートに馬乗りになりながら、国王は問い掛ける。バタバタとエーレンフリートはもがいていたが、急に「ああっ!!」と声を上げた。
「そ〜いえば陛下っ!!あんた隠し子いますね?!?!隠したって駄目ですから!!」
何やら確信めいたエーレンフリートの言葉に、国王とローデリヒは目が点になった。
「隠し子?!は?!ワシに隠し子がおるのか?!」
「何驚いているんですか?!オレ見たんですから!!」
胸ぐらを掴んで揺さぶる国王に、負けじとエーレンフリートは反論する。ローデリヒは半ば呆然としながら、ゆっくりと国王を見た。
「父上……、本当に節操なしですね……」
「違う!!ワシはお前以外の子供など知らん!!」
「誤解だよっっ!!」
「そうじゃそうじゃ」
半分涙目で足と手をバタつかせるエーレンフリートと、それに同意しながら国王は尚もエーレンフリートの服をまさぐる。
「そういえばエーレンフリート。なんでここにおるんじゃ?お主、ローデリヒの部屋の鍵、持っとらんじゃろ?」
「開いてたんですよっ!!取り敢えずどいてください!!」
のんびりとエーレンフリートに馬乗りになりながら、国王は問い掛ける。バタバタとエーレンフリートはもがいていたが、急に「ああっ!!」と声を上げた。
「そ〜いえば陛下っ!!あんた隠し子いますね?!?!隠したって駄目ですから!!」
何やら確信めいたエーレンフリートの言葉に、国王とローデリヒは目が点になった。
「隠し子?!は?!ワシに隠し子がおるのか?!」
「何驚いているんですか?!オレ見たんですから!!」
胸ぐらを掴んで揺さぶる国王に、負けじとエーレンフリートは反論する。ローデリヒは半ば呆然としながら、ゆっくりと国王を見た。
「父上……、本当に節操なしですね……」
「違う!!ワシはお前以外の子供など知らん!!」