この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。【完】
「…………ローデリヒさん。ローデリヒさん。起きてます?」
「……ん、……なんだ?」
やや寝かかっていたらしいローデリヒさんの声は、少し掠れていた。本当に申し訳ない。
申し訳ないんだけど。
「本当にごめんなさい。とてもトイレに行きたくなっちゃったんですけど、すごく怖いので着いてきてもらえませんか?」
ホラー系駄目な私、もう既に震えてるので助けて欲しい。
不敬とか言ってられないこんなの。
ローデリヒさん本当に半分寝ていたみたいで、上体を起こしてスタンドライトを再びつける。
いきなり明るくなったので眩しかったみたいだ。しばし目を瞬かせていたけれど、慣れてきてから「ああ」と頷いてくれた。
ちなみにトイレは隣の部屋だったりする。でも一部屋が大きいので、ちょっと離れてる感覚。本当にごめんなさい。
ローデリヒさんはベッドから降りると、一度部屋の外に出て廊下の照明を付けてきてくれた。神様に見える。
「……ん、……なんだ?」
やや寝かかっていたらしいローデリヒさんの声は、少し掠れていた。本当に申し訳ない。
申し訳ないんだけど。
「本当にごめんなさい。とてもトイレに行きたくなっちゃったんですけど、すごく怖いので着いてきてもらえませんか?」
ホラー系駄目な私、もう既に震えてるので助けて欲しい。
不敬とか言ってられないこんなの。
ローデリヒさん本当に半分寝ていたみたいで、上体を起こしてスタンドライトを再びつける。
いきなり明るくなったので眩しかったみたいだ。しばし目を瞬かせていたけれど、慣れてきてから「ああ」と頷いてくれた。
ちなみにトイレは隣の部屋だったりする。でも一部屋が大きいので、ちょっと離れてる感覚。本当にごめんなさい。
ローデリヒさんはベッドから降りると、一度部屋の外に出て廊下の照明を付けてきてくれた。神様に見える。