この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。【完】
「いやらしい手付きで触られる事はそれは勿論……」
勿論、…………あれ?勿論、何だ?
一時的な記憶喪失になった時はファーストキスまだなのに妊婦になってる?!とか思ってたけど、普通にファーストキス済ませてたし……、えっとその……夫婦らしい事は一応片手の半分も回数いってないけどしたし……、ほら、今更って感じだし。
だから、何度か人の登場で遮られてたけど、キス自体は嫌じゃないし、何度かしてるし……。
いきなりいやらしい手付きで触られる事は、別に抵抗なんてない……。手が勝手に出るだけで、ない、はずだ。
あれ……?って事になると、私が引っかかっているのはローデリヒ様の鳩尾にクリーンヒットさせてしまったこと?
「どうしたんですか?」
私は困惑した。不自然な所で止まってしまった私の言葉に、ヴァーレリーちゃんは首を傾げる。
「どうしよう。ヴァーレリーちゃんの言う通りかも……」
「…………そうですか」
真剣に困っている私だったが、ヴァーレリーちゃんは両手で顔を覆った。なんでだ。
「ヴァーレリー様にはちょっと刺激が強かったんですよ。だってまだウブな乙女ですし」
勿論、…………あれ?勿論、何だ?
一時的な記憶喪失になった時はファーストキスまだなのに妊婦になってる?!とか思ってたけど、普通にファーストキス済ませてたし……、えっとその……夫婦らしい事は一応片手の半分も回数いってないけどしたし……、ほら、今更って感じだし。
だから、何度か人の登場で遮られてたけど、キス自体は嫌じゃないし、何度かしてるし……。
いきなりいやらしい手付きで触られる事は、別に抵抗なんてない……。手が勝手に出るだけで、ない、はずだ。
あれ……?って事になると、私が引っかかっているのはローデリヒ様の鳩尾にクリーンヒットさせてしまったこと?
「どうしたんですか?」
私は困惑した。不自然な所で止まってしまった私の言葉に、ヴァーレリーちゃんは首を傾げる。
「どうしよう。ヴァーレリーちゃんの言う通りかも……」
「…………そうですか」
真剣に困っている私だったが、ヴァーレリーちゃんは両手で顔を覆った。なんでだ。
「ヴァーレリー様にはちょっと刺激が強かったんですよ。だってまだウブな乙女ですし」