この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。【完】
しゃがんでいるローデリヒ様の足の間から、ひょっこりとアーベルがニコニコとご機嫌な顔を覗かせた。
「きゃあ!」
「うわあああ」
慌てて私はお風呂の扉を閉めた。
ちなみに始めに叫んだのは水が掛かってはしゃぐアーベルで、次に声を上げたのが私。ローデリヒ様は声も出さずに固まっていた。
「私は何も……、何も見ていませんから!」
扉越しにローデリヒ様に言い訳をする。いや、本当に見てないからね。上半身裸な所しか見てないからね。バッチリ見てたわ……。
「……あ、ああ」
酷く困惑したような返事を貰ったけど、完全に私の勢いに押されたみたいな感じだった。
なんで何も考えずに開けちゃったんだろ私。そういえば、今までローデリヒ様と同じお風呂をあんまり使ったことなかったような気がする。だって王城にはお風呂沢山あるし……。
気まずい……、気まずくない……?
あれ?一応夫婦なんだし見ても問題無いんじゃ……? なんて思ったけど、ちょっと刺激が強すぎると言いますか……。子供2人居て何言ってるんだって感じだけどさ!!
「きゃあ!」
「うわあああ」
慌てて私はお風呂の扉を閉めた。
ちなみに始めに叫んだのは水が掛かってはしゃぐアーベルで、次に声を上げたのが私。ローデリヒ様は声も出さずに固まっていた。
「私は何も……、何も見ていませんから!」
扉越しにローデリヒ様に言い訳をする。いや、本当に見てないからね。上半身裸な所しか見てないからね。バッチリ見てたわ……。
「……あ、ああ」
酷く困惑したような返事を貰ったけど、完全に私の勢いに押されたみたいな感じだった。
なんで何も考えずに開けちゃったんだろ私。そういえば、今までローデリヒ様と同じお風呂をあんまり使ったことなかったような気がする。だって王城にはお風呂沢山あるし……。
気まずい……、気まずくない……?
あれ?一応夫婦なんだし見ても問題無いんじゃ……? なんて思ったけど、ちょっと刺激が強すぎると言いますか……。子供2人居て何言ってるんだって感じだけどさ!!