この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。【完】
少し悩んだヴァーレリーちゃんが手のひらを上に向ける。
その数センチ上に光が集まり始める。小さな蛍のような淡い光。それが幾つか集まって、ピンポン玉位の大きさの光が現れた。ふわふわと浮かんでいる。
LED電球位の光量の火の玉だ。明るい所で見れば全く怖くない。というか、すごい超常現象。超ファンタジー。
「そうです!これこれ!」
「これは《魔灯(ライト)》と呼ばれる暗い所を照らすだけの魔法です。要するに、奥方様は魔法についての知識はほとんどないということですね」
「はいそうです」
背筋を伸ばして頷く。オカルト系には詳しくないんだよね。
ヴァーレリーちゃんが軽く手を振ると、火の玉は跡形もなくなった。
「まず第一に、魔法という現象には魔力というものが必要になります。
魔力は万物全ての源。魔力で構成されていないものはありません。奥方様も、私も、魔力で身体は作られています」
「原子みたいだ……」
「ゲンシ?」
「あ、ごめんなさい。こっちの話しです」
その数センチ上に光が集まり始める。小さな蛍のような淡い光。それが幾つか集まって、ピンポン玉位の大きさの光が現れた。ふわふわと浮かんでいる。
LED電球位の光量の火の玉だ。明るい所で見れば全く怖くない。というか、すごい超常現象。超ファンタジー。
「そうです!これこれ!」
「これは《魔灯(ライト)》と呼ばれる暗い所を照らすだけの魔法です。要するに、奥方様は魔法についての知識はほとんどないということですね」
「はいそうです」
背筋を伸ばして頷く。オカルト系には詳しくないんだよね。
ヴァーレリーちゃんが軽く手を振ると、火の玉は跡形もなくなった。
「まず第一に、魔法という現象には魔力というものが必要になります。
魔力は万物全ての源。魔力で構成されていないものはありません。奥方様も、私も、魔力で身体は作られています」
「原子みたいだ……」
「ゲンシ?」
「あ、ごめんなさい。こっちの話しです」