この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。【完】
なにその物騒な属性。
「ハニートラップしやすくなるので、歴史上に有名な傾国の美女が持っていた属性と言われています」
「えっ、怖」
「妊娠中は使わないようにして下さいね」
いやそんな物騒な魔法、妊娠してなくても使いたくない。
「魔法を使っていなくても、たまに魔力切れを起こして倒れてしまう方がいるのですが、この場合は父親の魔力で補うことになります。なにか不調がありましたら、遠慮なくローデリヒ殿下に仰って下さい」
「でもローデリヒさん忙しそうじゃない?大丈夫?」
王太子様なんだし……、って思っていたら、凄まじい形相でヴァーレリーちゃんは私と距離を詰めてきた。
「何仰っているんですか。王太子殿下の御子ですよ?何かあったら一大事です。第一、王族の血を引く御子よりも大事な執務なんてありません。
奥方様、大切なお身体です。何かあってからでは遅いのです」
「ハニートラップしやすくなるので、歴史上に有名な傾国の美女が持っていた属性と言われています」
「えっ、怖」
「妊娠中は使わないようにして下さいね」
いやそんな物騒な魔法、妊娠してなくても使いたくない。
「魔法を使っていなくても、たまに魔力切れを起こして倒れてしまう方がいるのですが、この場合は父親の魔力で補うことになります。なにか不調がありましたら、遠慮なくローデリヒ殿下に仰って下さい」
「でもローデリヒさん忙しそうじゃない?大丈夫?」
王太子様なんだし……、って思っていたら、凄まじい形相でヴァーレリーちゃんは私と距離を詰めてきた。
「何仰っているんですか。王太子殿下の御子ですよ?何かあったら一大事です。第一、王族の血を引く御子よりも大事な執務なんてありません。
奥方様、大切なお身体です。何かあってからでは遅いのです」