ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
美結を家まで迎えに来て顔を合わせたりしたときも、おじさんにもおばさんにも反対もなんもされなくて驚いたんだけど……僕が美結を滅茶苦茶大好きだってことまで二人には悟られていたのか……?
「あ~、想くんが美結を好きになってくれるなんて、未だに夢みたいだよ……! 美結、想くんに好かれたい一心で勉強も部活も――
「わあああああ! お父さん幻覚聞こえてるんじゃない⁉ お父さんにもお母さんにも逢ったんだし、想、私の部屋行こ!」
この前同様いきなり大声を出した美結に強制連行された。
「美結、おじさんたち置いて来ちゃってよかったの?」
リビングを出るとき、二人は目元をハンカチで押さえていたんだけど……。
「だ、大丈夫だよ! 二人がノリ一緒なのはいつものことだから!」