ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
「うん……。美結と同じ制服だったから、後輩だと思うんだけど……」
「それって尚が浮気してるとか、そういう心配で元気なかったのか?」
「ちょ、想!」
「美結、いいの。……うん、碓氷くんの言う通り。尚に話しかけると女の子がたくさんいるのは知ってるから、そこまで傷付かないようにって心掛けてたんだけど……その子とは、尚、本当に楽しそうに話してて……。あの尚が全開の笑顔で女子と話してるんだよっ? 少なくとも私は、尚のそんなとこ見たことないから……」
「どんなヤツだ? 後輩なら俺らも知ってるヤツかも」
僕がたずねると、新垣は両手の拳を握った。
「すっっっごい! 美少女……だった……」