ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】

「あー、うん、色々と。美結の家の事情だから、今は俺らだけで話させて」

「わかった。……想」

「うん?」

「抱えきれなくなる前に、ちゃんと頼るのよ?」

「うん、わかってる」

母さんに答えて、僕は自分の部屋に向かった。

美結に服を貸せって言われても、僕のでいいのか? 母さんから借りた方がいいのでは……と思ったけど、なんか腹立って来たから言うのはやめた。

取りあえず、シャツとハーフパンツとかでいいのかな? 僕と美結の身長差からして、かなり可愛い美結になってしまうと思うんだけど。

ひと揃え持って、脱衣所のドアをノックする。

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