ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】

美結の顔を僕の胸に押し付けて、それ以上声を出すのはおさえた。

「……うん、ちゃんとあったまってきたね」

抱きしめた美結は、ちゃんとあたたかかった。

「ど、どういう測り方をするの……」

美結は、さっきより顔を真赤にさせた。

「ん? 美結にはこうするのが手っ取り早いから。こっちおいで」

ダイニングテーブルでは、母さんが紅茶の準備をしていてくれた。

ちなみに父さんは休日だけど仕事で、里宇は午後まで部活の日だから、僕と母さんしかいない。

「想……あんたとことん美結ちゃんバカなのね……」

「それめっちゃ褒め言葉」

「す、すみませんっ、いきなり私、こんなご迷惑おかけして……っ」

「ああ、うちは全然いいのよ。美結ちゃんは想の彼女なんだから」

……母さんがニヤニヤを抑えきれずにニヤニヤしながら言うもんだから、美結は更に紅くなってしまった。あー、可愛(∞


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