ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
僕の言葉に、四人はそろってぽかんとした。
美結はおじさんとおばさんに逢ってから、『お父さん』『お母さん』とは呼びかけなかった。
さっきうちで、二人をどう呼んだらいいのかわからないとも言っていたから、その辺りも少し気になっていたんだ。
「想……わざと?」
「ごめん、美結。ちょっと心配だったから」
「あ……お、お父さん、もう離して?」
「あ、ああ……すまない、想くん」
「いえ、無礼をしたのは俺ですから、殴られても文句ありません」
おじさんが離した僕の服を美結が直してくれた。
新妻……いやいや、さすがに妄想行き過ぎ。