ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】


「珍しいな」

「なにが?」

部活の休憩時間中、尚が僕のところへやってきた。

「美結溺愛のお前が、美結に厳しいこと言うなんて」

「ああ……」

「なんか理由があるんだ?」

僕はスポーツドリンクを口にする。

「……美結がこの結果に納得してるんだったら、勉強するなんて提案してないよ。せっかく美結と付き合えてるのに、自分からいちゃつき禁止するとか、自分で言って後悔してる……」

「もう後悔してんのか」

早いな、と茶化す尚。うん、と肯く僕。

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