ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】


部活も終えて、新垣と待ち合わせをしている尚とは更衣室で別れる。

僕は美結とは校門辺りで落ち合うことになっているから、美結を待たせたくなくて尚より先に更衣室を飛び出した。

美結はまだいなくて、一つ安堵の息をつく。

あまり美結を一人にしたくないから、美結を待たせることはしたくないんだ。

いつも通り待っていると、部活を終えた生徒が帰って行く。

クラスの奴や知り合いの先輩が通ると、また明日、と挨拶だけする。

「碓氷くんっ」

美結はまだかなーと、ぼうっと突っ立っていたところを呼ばれて、振り返るとクラスの女子が三人いた。

「あ、お疲れ。またね」

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