ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
「ありがとございます、後藤先輩。いやー、想も驚かせたかったから、男子の制服隠すの大変でしたー」
ヘラヘラとネタバラシをする里宇。
いや、僕はお前の服を漁る趣味なんてないんだから、わざわざ隠さなくてもクローゼットの中にでもあったら気づくわけないって。
「え、じゃあ想、本当に今まで気づかなかったの?」
「女子の服で来るだろうから説明が面倒だなーってさっきまで考えてた」
正直に伝えると、東輝は半分死んだような目になった。
「あ、里宇ほんとに男の格好だー」
「尚」
新垣と一緒に来た尚が感心したように言った。うん?
「尚、知ってたのか?」
訊くと、「まあな」と答えがあった。