ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
「――ごめん。嫌い、ではないけど、……今はそういう、付き合うとか、考えることは出来なくて……勉強とか、 部活とか楽しくて……」
キミのその、困ったような、戸惑ったような声。
はじめて聞いた。
「そ、か……だよね。バスケ部のスタメンで成績はトップだもんね。ごめん、急にヘンなこと言って」
「……こちらこそ、ごめん……」
「ううん。こうなることはわかってて告白したから。あ、俺に気ぃ遣ったりしないでね? 俺は告白出来てスッキリしてるから」
「……うん……」
最終的に親友に腕を引っ張られる形で、僕はその場から退場した。
そのあとにキミとあいつがどんな会話をしたのかは、知る由もない。
けれど、キミたちは変わった。
変わったのがキミなのかあいつなのか、僕にはわからない。
でも、キミとあいつは今までのように笑い話をすることもなくなって、部活中もあまり話さなくなって、距離、が……出来てしまった。
キミのその、困ったような、戸惑ったような声。
はじめて聞いた。
「そ、か……だよね。バスケ部のスタメンで成績はトップだもんね。ごめん、急にヘンなこと言って」
「……こちらこそ、ごめん……」
「ううん。こうなることはわかってて告白したから。あ、俺に気ぃ遣ったりしないでね? 俺は告白出来てスッキリしてるから」
「……うん……」
最終的に親友に腕を引っ張られる形で、僕はその場から退場した。
そのあとにキミとあいつがどんな会話をしたのかは、知る由もない。
けれど、キミたちは変わった。
変わったのがキミなのかあいつなのか、僕にはわからない。
でも、キミとあいつは今までのように笑い話をすることもなくなって、部活中もあまり話さなくなって、距離、が……出来てしまった。