ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
「お、お兄ちゃんにも……⁉」
「うん」
「か、からかわれる……!」
「兄さんなら美結で遊ぶだろうなあ」
僕が言うと、美結は平坦な目になった。
「……自分がお兄ちゃんのオモチャだという自覚はないの……?」
「ん? なんか言った?」
「……なんでもないです」
「ところで、バレンタインの失敗ってなに?」
びくりと美結の肩が跳ねた。
おばさんが気になること言っていたんだけど……。
美結の顔色がどんどん悪くなる。
う……なんか可哀想になってきた。