ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】


「美結、移動一緒に行こう」
「美結、今日は昼一緒しようね」
「美結――」

ざわざわざわ。

「おい想」

「うん? なに、小唄」

昼休み、ふらふらと美結のところへ行こうとした僕を、小唄が肩を摑んで引き留めた。

その顔は険しい。

自分の席にいる東輝も不審な瞳で僕を見て来る。

「お前なにがあった? 塚原と付き合ってないって言ってたろ? クラス中がざわついてんだけど」

「昨日から付き合いだした」

「「言えよ!」」

東輝と小唄、同時に怒られた。

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