ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
美結は背中の中ほどまでの髪をいつも後頭部で一つに結んでいて、背丈が同じ頃は後ろから呼びかけては振り向いた勢いの髪に顔を攻撃されていた。
目に当たるとまじで痛かった。
今は僕の顔が美結の頭頂部の上にあるから、そんな攻撃を喰らうことはなくなったけど。
「あ、尚(なお)―!」
横道から出て来たのは、保育園からの僕らの親友、藍田直哉(あいだ なおや)。
通称『尚(なお)』。
尚は中学の頃に足を痛めてしまって、高校では男子バスケ部のマネージャーをしている。
「おはよ」
「はよ。お前ら今日もうっさいなー」
こいつはこいつで通常運転で毒舌気味だ。
密かな呼び名は、毒舌魔王。名付けたのは僕だけど。
――そして僕、碓氷想(うすい そう)の三人で、いつものように朝練に向かう。
目に当たるとまじで痛かった。
今は僕の顔が美結の頭頂部の上にあるから、そんな攻撃を喰らうことはなくなったけど。
「あ、尚(なお)―!」
横道から出て来たのは、保育園からの僕らの親友、藍田直哉(あいだ なおや)。
通称『尚(なお)』。
尚は中学の頃に足を痛めてしまって、高校では男子バスケ部のマネージャーをしている。
「おはよ」
「はよ。お前ら今日もうっさいなー」
こいつはこいつで通常運転で毒舌気味だ。
密かな呼び名は、毒舌魔王。名付けたのは僕だけど。
――そして僕、碓氷想(うすい そう)の三人で、いつものように朝練に向かう。