「ねぇ、シェアしない?」


私は正直に、なにもかもを話した。


明美のことも、舞香の家で襲われそうになったこともすべて。


黙って聞いていた達実は、最後には顔を強張らせて__。


「三浦は確かに俺につきまとってたけど__やっぱり許せないな、あいつ」


「うん。私もそう思う。だからね私、決めたの」


「決めた?」


「全部、正直に話す」


「えっ?」


「警察に話す」


そうなんだ。


あのとき、舞香に言われるがままに死体を埋めたのが悪かった。すぐに警察に届けていれば、それをネタに明美にも舞香にも脅されることはなかった。


明美が死ぬ必要はなかったんだ。


舞香は、私を陥れるためにああ言ったに違いない。


「だから、また掘り起こそうと思って」


「わかった。俺も手伝う」


とりあえず夜にまた公園で落ち合うことになった。


「優子」


「えっ?」


「話してくれてありがとう」


達実が、ぎゅっと抱きしめてくれた。


久しぶりの温もり。


心から安心できる、私の居場所だ。だから絶対に渡さない。


舞香になんか、渡さない。


安奈のことも、明美のことも、なにからなにまで全部、話すつもりだ。


それで自分が軽蔑されても、今よりマシだもん。


絶対に言いなりになんてならない。


シェアなんか、させてたまるか!


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