「ねぇ、シェアしない?」
週が明けた。
「優子、今日からまた3日間、入れ替わるから」
それは決定事項であり、私になにかを言う権利はない。
舞香は完璧な笑顔を浮かべて、そう告げたんだ。
逆らえば、私や私の周りに被害が及ぶ。
それでももう__。
「行かないから。舞香のお父さんに襲われたくないし」
そう言うと、初めて舞香の取り繕ったような笑顔に亀裂が走った。
「それに、公園の死体はどこかに行ってないし」
「話すつもりだったんだ?そんなことしたら__」
「周りにどう思われたって構わない。もう私は、舞香の言いなりにはならないから」
「それって、もうシェアしないってこと?」
少し寂しそうなのは、気のせいか?
「そんなことより、達実はどこ?」
「何度も言ってるけど、私は知らない」
「うそ!達実は最後、舞香のところに行くって言ってから、居なくなった」
「そんなこと言われても、知らないものは知らないって。警察だってうちに探しに来たけど、なにも見つからなかったじゃない」
そう言われれば、黙るしかない。
でも私は知っている。
絶対に、あの日、達実は舞香のもとを訪ねたはずだ。
なにか知ってるはず。
絶対に。