「ねぇ、シェアしない?」
「どうした?退学になりたいのか?」
ねちねちと責め立ててくる島谷は、これまで見たこともないくらいに愛想がいい。
これが本当の、こいつの正体?
完全な密室で、大蛇に睨まれた子ウサギのように震えるしかない。
従うしか、ないんだ__。
「物分かりがいいじゃないか」
制服のボタンに手をかけた私に、島谷は舌なめずりをする。
まさか、安奈にしたことが自分に跳ね返ってくるなんて。
「下もだ」
言う通りに、スカートも脱ぎ捨てた。
下着姿だけになった私の体を、舐めるように見つめる。
「こ、これで見逃してくれるん、ですよね?」
「それはちょっと、虫が良すぎないか?」
「えっ、でも制服を脱いだらそれでいいって」
「気が変わった。全部、脱ぐんだ」
「そんな__」
「さもないと、退学だ。それとも、誰を庇ってるか素直にはくか?もしそれが女生徒なら、同じことをしてもらうがな」
舞香にも、真っ裸になれと言うつもりだ。
退学を盾に、なんて汚いやつだろう。
でも___言うことをきくしかない。
自分と舞香を守るために、下着を脱ぎ去るしかないんだ__。
背中に手を回し、ブラのホックに手をかけた。
その時。