「ねぇ、シェアしない?」
見ちゃだめ。
こういうのって、見てもいいことなんてない。
見ないほうがいいってこと、たくさんあるし。
達実はああ見えて一途で、私のことを大切にしてくれる。
達実に限って裏切ってるなんてこと、絶対にない。
邪念を振り切るように、クレープにかぶりつく。
ぶー。
また震えた。
ぶー、ぶー。
今度は2回。
一体、なんのメッセだろう?
そうだ、なんでもないってことを確認すればいい。
そうしたら気に病む必要もなくなるんだ。
そうだ、そうしよう。
自分に言い聞かせながら、達実のスマホに手を伸ばした。
そーっとひっくり返す。
ラインだ。
パスワードを打つ必要もなく、届いたラインが画面上に表れている。
「なによ、これ」
______________________
【好き】
【好き】
【大好き】
【会いたい】
【キスしたい】
【♡♡♡♡♡♡♡】
【愛してる】
【あんな女より】
【私のほうが達実を大切にする】
【あんな女】
【死ねばいいのに】
【死ね】
【死ね】
______________________
そのラインは全て【アケミ】というネームから送られていた。
ぶー。
手の中でスマホが震え、びっくりして叫びそうになった。
恐る恐る確認をする。