喪失姫と眠り王子
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私の友達!
誤字脱字が多いかもしれません。
ご了承ください。
このお話は、「俺様アイドルと秘密ちゃん」の登場人物も出てきておりますので、興味のある方はそちらもよろしくお願いします。
では、妖怪達に食べられないようにー。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あなたは誰?」
「覚えて、ないの?」
私は中学3年生の冬に、記憶をなくした。
名前は分かる。
家もわかる。
お母さんお父さんも分かる。
兄弟も分かる。
クラスメイトもわかる。
でも、大切な人は誰?
昔の記憶は頑丈な箱の中に封印された。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「垨 鬼輝さん」
「はい。」
私の名前は垨 鬼輝(モリ キキ)。
高校一年生の15歳。
今日は入学初日の学活の時間。
自己紹介をしている。
私が入学した学校は、偏差値は高くなく地元の人が多く居る。
そのため今回は友達探しをしなくて済む。
今年の入学式は桃色の桜に囲まれ、桜吹雪が綺麗だった。
こんな長閑な生活をしていたのだろうか?
あの日からそういうことしか考えていない。
あの日見た男の子の顔はやけに悲しそうだった。
「キキ!何ボーってしてんの?」
「あー、ごめんね」
「せっかくみんな同じ学校に入学でしたのに楽しくなさそう」
「楽しいよ!」
話しかけてきたのは親友の、真道 心音(マミチ ココネ)と轟 心花(トドロキ コハナ)。
中学生からの親友で私が記憶を失ったことを知っている。
気さくでポジティブな性格の心音と、クールで頭のいい心花は鬼輝の心の助けとなってくれている。
「キキ、かっこいい人いた?」
「ん?あまり見てない」
「キキは可愛いからいいよね。目でかいし顔小さいし、白いし」
「それな!ほしー!ってか男子チラチラ見すぎじゃない?」
「2人が可愛いからだよ」
「「知ってる」」
今日は半日で終わり3人で鬼輝の家に向かった。
鬼輝の家は山の中にあり木造建ての古く大きい家。
両親は着物をたてる仕事をしている。
そのため家にはたくさんの着物がある。
「お邪魔しマース」
「失礼します」
「おかえりなさい」
「ただいま」
靴を脱ぎ鬼輝部屋に移動した。
長い廊下を渡り襖の向こうが鬼輝の寝室。
「何も変わってないね」
「うん。めんどくさくて」
「らしいね」
「確かに、話変わるけどさ、今日来てなかった人いたよね」
「いたいた!」
「いた?全然わかんなかった」
「だろーね笑。あんたが男に興味持つわけがない」
「別にそんなことは無いけど……。好きな人いるし」
「はぁ!ほんと?」
「うん。」
「誰?誰?誰?誰?」
「おしえなーい」
バシッ、と勢いよく方を叩かれ2人は頬をふくらませていた。
楽しい時間は過ぎていきあたりは真っ暗になった。
暗くなったあとの山は不気味で危ない。
2人を帰すのは危険だと判断し、お泊まり会になった。
次の日の朝は3人揃って仲良く登校した。
それから1ヶ月は学校になれるので必死だった。
入学式に来ていなかった男の子はまだ登校していない。
不思議に思い辻先生、あだ名でおにぎり先生に聞いてみることにした。
「おにぎり先生!あの男の子はいつ来るの?」
「お、おにぎり先生?!いつから食べ物になったんだよ!」
「いいからいいから」
「なんか、用事があるらしく俺も会ってないんだよな」
「そーなの?問題児か?」
「いや、お金持ちだからな。あの家は」
「まじで!」
「心音。そんなに興奮するな」
「カツアゲする気だろう」
「ばれた?」
クラスメイトは、爆笑し3人はみんなから愛された。
4時間目が終わり昼休みに入った頃、用を済ませ窓の外を見ていると一人の男の子が目に入った。
何だかカツアゲされてるみたい……。
被害にあいたくなかった鬼輝は、その場から見守った。
「おいお前」
「なに?」
「そんな目でこっち見んなや」
「別に見てもいいだろ?この世のものじゃないやつを」
「やっぱり気づいてたのか?兄貴、殺りましょうよ」
「そうだな」
囲んでいた男達の背中からなにか黒い蛇のようなものが出てきた。
気持ち悪さに声が出そうになったが咄嗟に手で口元を抑えた。
あたりが真っ暗になるほど大量の蛇が男の子に襲いかかる。
あぶない!!
そう思った瞬間、眩しい光が包み込んだ。
目を開くと男達は倒れ、粒になって消えていく。
「な、なんで!」
つい大きな声を出してしまい男の子と目が合った。
「こ、これは、逃げるぞ」
逃げ足の早い鬼輝その場を直ぐに立ち去った。
「ハアハア」
「そんなに息荒くしてどーしたの?」
「さ、さっき変な妖怪見ないなのが見えて」
「「えっ!」」
「思い出したの?」
「??なにが」
顔面を青くしながら2人は私を見てくる。
「妖怪って、見えたの?」
「見えたも何も、背中から出てきてた」
「誰の?」
「わかんない。消えた」
「それ」
心花がいいかけていた言葉をとめ私の方を見て驚いている。
コロコロ変わる表情に驚きを隠せないでいると後ろから男の子の声がした。
振り向くとすごい高さから見下ろしてくる。
鬼輝は、168cmあるにもかかわらず見下される高さの男の子。
185cm位の身長に茶髪のふわふわした髪、目は大きく猫目だ。
見た目以上に声が低いため疑ってしまいそうだ。
「だ、だれ?」
「あ?」
「キキ!希音だよ。き、お、ん」
希音?もしかして!
「私をいじめてた希音?」
「いじめてねーし」
「いや、いじめてた!」
「どちらかと言うとお前が俺をいじめてた」
「なんで?」
「なんでって……」
「ダメ!まだ思い出してないの」
怒りが溢れた表情は心花の声で驚きの顔に変わった。
何を言ってるのかさっぱりわかんない。
3人ともどーしちゃんだんだろう?
それからの学校生活は、4人で送ることになった。
近くにある最近はやりの、飲み物屋さんに行ったり、もんじゃ焼きを食べたりした。
そのおかげで体重が3キロも増えた。
「おかーさーん!」
「なに?」
「ランニングしてくる」
スポーツ着に着替え、街の人道理が少ないところを走る、
ふと思い出したのが、希音の事だった。
あの日見えた光はなんだったんだろう?
2人が青ざめていたのはなんでだろう?
そう考えるうちにあたりはオレンジ色に染ってきた。
「もう帰ろうかな?」
家に着き机の中にある文を開く。
そこからは凄く悲しい感情がつたわってくる。
これが誰のなのか、誰宛なのかは知らない。
だけど、捨てることが出来ない。
「私は、記憶をなくしたけど。これでいいのかな?」
瞼を閉じる。
外からは少し早い蝉の声が聞こえてきた。
入学してから、はや2ヶ月。
学校に慣れた頃に大きな行事、体育祭が行われる。
ごく普通の体育祭で、何事もなく無事に終わった。
クラスメイトや先輩達と仲良くなり楽しく充実した学校生活が送れている。
大きな連休、GWが待ちどうしい。
「キキ、GW空いてる?」
「ん?空いてるけど、」
「じゃあさ!旅行に行かない?」
「どこに行くの?」
「有名なお寺に、泊まりに行くの!」
「海が綺麗での山に囲まれている」
「そして美味しい空気!どお?」
「3人は行くの?」
「「「もちろん」」」
「じゃぁ行こうかな」
ご了承ください。
このお話は、「俺様アイドルと秘密ちゃん」の登場人物も出てきておりますので、興味のある方はそちらもよろしくお願いします。
では、妖怪達に食べられないようにー。
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「あなたは誰?」
「覚えて、ないの?」
私は中学3年生の冬に、記憶をなくした。
名前は分かる。
家もわかる。
お母さんお父さんも分かる。
兄弟も分かる。
クラスメイトもわかる。
でも、大切な人は誰?
昔の記憶は頑丈な箱の中に封印された。
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「垨 鬼輝さん」
「はい。」
私の名前は垨 鬼輝(モリ キキ)。
高校一年生の15歳。
今日は入学初日の学活の時間。
自己紹介をしている。
私が入学した学校は、偏差値は高くなく地元の人が多く居る。
そのため今回は友達探しをしなくて済む。
今年の入学式は桃色の桜に囲まれ、桜吹雪が綺麗だった。
こんな長閑な生活をしていたのだろうか?
あの日からそういうことしか考えていない。
あの日見た男の子の顔はやけに悲しそうだった。
「キキ!何ボーってしてんの?」
「あー、ごめんね」
「せっかくみんな同じ学校に入学でしたのに楽しくなさそう」
「楽しいよ!」
話しかけてきたのは親友の、真道 心音(マミチ ココネ)と轟 心花(トドロキ コハナ)。
中学生からの親友で私が記憶を失ったことを知っている。
気さくでポジティブな性格の心音と、クールで頭のいい心花は鬼輝の心の助けとなってくれている。
「キキ、かっこいい人いた?」
「ん?あまり見てない」
「キキは可愛いからいいよね。目でかいし顔小さいし、白いし」
「それな!ほしー!ってか男子チラチラ見すぎじゃない?」
「2人が可愛いからだよ」
「「知ってる」」
今日は半日で終わり3人で鬼輝の家に向かった。
鬼輝の家は山の中にあり木造建ての古く大きい家。
両親は着物をたてる仕事をしている。
そのため家にはたくさんの着物がある。
「お邪魔しマース」
「失礼します」
「おかえりなさい」
「ただいま」
靴を脱ぎ鬼輝部屋に移動した。
長い廊下を渡り襖の向こうが鬼輝の寝室。
「何も変わってないね」
「うん。めんどくさくて」
「らしいね」
「確かに、話変わるけどさ、今日来てなかった人いたよね」
「いたいた!」
「いた?全然わかんなかった」
「だろーね笑。あんたが男に興味持つわけがない」
「別にそんなことは無いけど……。好きな人いるし」
「はぁ!ほんと?」
「うん。」
「誰?誰?誰?誰?」
「おしえなーい」
バシッ、と勢いよく方を叩かれ2人は頬をふくらませていた。
楽しい時間は過ぎていきあたりは真っ暗になった。
暗くなったあとの山は不気味で危ない。
2人を帰すのは危険だと判断し、お泊まり会になった。
次の日の朝は3人揃って仲良く登校した。
それから1ヶ月は学校になれるので必死だった。
入学式に来ていなかった男の子はまだ登校していない。
不思議に思い辻先生、あだ名でおにぎり先生に聞いてみることにした。
「おにぎり先生!あの男の子はいつ来るの?」
「お、おにぎり先生?!いつから食べ物になったんだよ!」
「いいからいいから」
「なんか、用事があるらしく俺も会ってないんだよな」
「そーなの?問題児か?」
「いや、お金持ちだからな。あの家は」
「まじで!」
「心音。そんなに興奮するな」
「カツアゲする気だろう」
「ばれた?」
クラスメイトは、爆笑し3人はみんなから愛された。
4時間目が終わり昼休みに入った頃、用を済ませ窓の外を見ていると一人の男の子が目に入った。
何だかカツアゲされてるみたい……。
被害にあいたくなかった鬼輝は、その場から見守った。
「おいお前」
「なに?」
「そんな目でこっち見んなや」
「別に見てもいいだろ?この世のものじゃないやつを」
「やっぱり気づいてたのか?兄貴、殺りましょうよ」
「そうだな」
囲んでいた男達の背中からなにか黒い蛇のようなものが出てきた。
気持ち悪さに声が出そうになったが咄嗟に手で口元を抑えた。
あたりが真っ暗になるほど大量の蛇が男の子に襲いかかる。
あぶない!!
そう思った瞬間、眩しい光が包み込んだ。
目を開くと男達は倒れ、粒になって消えていく。
「な、なんで!」
つい大きな声を出してしまい男の子と目が合った。
「こ、これは、逃げるぞ」
逃げ足の早い鬼輝その場を直ぐに立ち去った。
「ハアハア」
「そんなに息荒くしてどーしたの?」
「さ、さっき変な妖怪見ないなのが見えて」
「「えっ!」」
「思い出したの?」
「??なにが」
顔面を青くしながら2人は私を見てくる。
「妖怪って、見えたの?」
「見えたも何も、背中から出てきてた」
「誰の?」
「わかんない。消えた」
「それ」
心花がいいかけていた言葉をとめ私の方を見て驚いている。
コロコロ変わる表情に驚きを隠せないでいると後ろから男の子の声がした。
振り向くとすごい高さから見下ろしてくる。
鬼輝は、168cmあるにもかかわらず見下される高さの男の子。
185cm位の身長に茶髪のふわふわした髪、目は大きく猫目だ。
見た目以上に声が低いため疑ってしまいそうだ。
「だ、だれ?」
「あ?」
「キキ!希音だよ。き、お、ん」
希音?もしかして!
「私をいじめてた希音?」
「いじめてねーし」
「いや、いじめてた!」
「どちらかと言うとお前が俺をいじめてた」
「なんで?」
「なんでって……」
「ダメ!まだ思い出してないの」
怒りが溢れた表情は心花の声で驚きの顔に変わった。
何を言ってるのかさっぱりわかんない。
3人ともどーしちゃんだんだろう?
それからの学校生活は、4人で送ることになった。
近くにある最近はやりの、飲み物屋さんに行ったり、もんじゃ焼きを食べたりした。
そのおかげで体重が3キロも増えた。
「おかーさーん!」
「なに?」
「ランニングしてくる」
スポーツ着に着替え、街の人道理が少ないところを走る、
ふと思い出したのが、希音の事だった。
あの日見えた光はなんだったんだろう?
2人が青ざめていたのはなんでだろう?
そう考えるうちにあたりはオレンジ色に染ってきた。
「もう帰ろうかな?」
家に着き机の中にある文を開く。
そこからは凄く悲しい感情がつたわってくる。
これが誰のなのか、誰宛なのかは知らない。
だけど、捨てることが出来ない。
「私は、記憶をなくしたけど。これでいいのかな?」
瞼を閉じる。
外からは少し早い蝉の声が聞こえてきた。
入学してから、はや2ヶ月。
学校に慣れた頃に大きな行事、体育祭が行われる。
ごく普通の体育祭で、何事もなく無事に終わった。
クラスメイトや先輩達と仲良くなり楽しく充実した学校生活が送れている。
大きな連休、GWが待ちどうしい。
「キキ、GW空いてる?」
「ん?空いてるけど、」
「じゃあさ!旅行に行かない?」
「どこに行くの?」
「有名なお寺に、泊まりに行くの!」
「海が綺麗での山に囲まれている」
「そして美味しい空気!どお?」
「3人は行くの?」
「「「もちろん」」」
「じゃぁ行こうかな」