喪失姫と眠り王子
城に帰ると、使用人達からの説教が続いた。
「何故私たちに言って下さらないのですか?」
「そ、それは」
「心配したんですよ!」
「ご、ごめん」
「ごめんで済むなら私達は怒ってませんよ!」
「はい……」
「でも、良かったです。また、昔みたいな生活が出来ると思うと、胸がワクワクします」
それから、妖怪界は昔のように賑やかな暮らしに戻って行った。
人間界の生活は少しずつ減っていき殆どは仕事以外いない状態だ。
治安も良くなり、みんなの笑顔が溢れている。