希空~空姫に希望を。~

「ごっめ〜ん!お待たせ!」


「わりぃ、家から抜け出せなかった」


中性的な顔立ちの背が低い奴と、きりっと男らしい長身の奴がやってくる。



前者は安城(アンジョウ)守唄(シュウタ)さんで、後者は弓代(ユミシロ)旋矢(センヤ)さん。



2人とも年はオレの一個上で、希空には1年ちょっと前に加入した。



オレは2年半前に加入してるから、希空歴ではオレらが先輩にあたる。




でも年齢的には向こうが先輩だからちょっとやりにくかったりもする。





諷賀が代表して挨拶をしてくれた。


「安城さん、弓代さん、どうも」 


「守唄でいいのにぃ〜

 安城ってかわいくない!」


名字にかわいさを求められても…。



けど本人が守唄って呼んでって言ってるからオレは守唄さんって呼んでたりする。




諷賀的には親しくない人を名前で呼ぶのは失礼に当たると思ってるらしいけどな。





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