あなたを好きだった頃、
春
4月1日
今日は大学の入学式でした。
本当は学校になんて行くつもりは無かったけど、春休みに借りた本が返却期限だったから仕方なく行きました。学校についてみると案の定スーツを着た新入生たちで溢れかえっていていました。
これから始まる大学生活に希望を寄せる人達で溢れかえっているのに、その中を一人 何の希望もなく いつもと同じ顔で歩いて入るのは、なんだか私だけがこの世界に取り残されたような気分でした。
私はあれから入学式が嫌いになったんだよ。
2年前の4月1日を思い出してしまうから。
あの日もこんな風に、希望で溢れながら写真を撮ったり、連絡先を交換したりする人たちの中に逆らうようにして一人大学を出たの。今でもあの時の気持ちは覚えています。