浅葱の花びら
部屋には、泣き声しかない


女の子をよいしょと抱え
娘のところに行く


「手当てするからこの子連れて
他の部屋に行ってて」


娘と女の子を部屋から出し
睨み合っている2人のところに行く


「喧嘩両成敗ってことで」


「「は?」」


見事に重なった2人の声
実は仲良しなんだろうか
と、思いつつ



トンッ



2人を座らせる



「女を泣かせるな!
怪我させるなんて、もっての外!」


グイッ



「「うっ」」



「しばらく酒も料理もお預けだ
動けるようになっても、暴れるな!
いいな!? 返事しろよ!」


「「わかった」」


「藤太郎君だったね!
俺は、近藤勇 2人とも酒を飲み過ぎて
本当に反省しているよ
娘さんの手当てをしてくれ!」


「言われなくてもするけど」




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